さて、多摩川(たまがわ)のちかくに瀬田(せた)という村(むら)がありました。大山街道(おおやまかいどう)に沿(そ)っていたので、大山参(おおやま まい)りの人々(ひとびと)が行(い)き来(き)して、にぎわっていました。
あちこちに茶店(ちゃみせ)があり、名物(めいぶつ)の瀬田(せた)の団子(だんご)を売(う)っていました。
吾作(ごさく)も大(おお)きな声(こえ)を出(だ)して、商(あきな)いをしています。

吾作 「さあさあ、名物(めいぶつ)、瀬田(せた)の団子(だんご)だよ。これを食(た)べたら元気百倍(げんきひゃくばい)、大山参(おおやま まい)りも無事(ぶじ)にできる、ご利益(りやく)のある団子(だんご)だよー

瀬田のヨモギ団子